最近リフォーム類の仕事も増えてきました。
中でもキッチン廻りを変更したいというご要望は多く、
その一例として、今春改修したキッチンを紹介します。
この住宅は、建て主さん自ら基本プランをまとめられたというコンクリートブロック造の建物です。構造体表しは潔さが感じられて個人的にも好きな作り方ですが、全体を通して住まい手のお人柄が反映された住宅は雰囲気が良いですよね。

既存のキッチンはホーロー製の既製品です。全体的に作りも古くなってきていて、いつか改修したいと思っていたそうで、この度お話させて頂き、カウンターと吊戸棚、食器棚を入れ替えることになりました。
キッチン前のタイルには外部用のものが使われていて、当初はここを含めて全面的に改修するお話だったのですが、タイルの素朴な感じは室内の雰囲気に合っているし、長らく共にされてきた馴染みのある色でもあったので、撤去せずそのまま再利用することにしました。

キッチンの素材は、内壁のコンクリートブロックとの相性を考え選定しています。天板はステンレスのバイブレーション仕上げ、扉はナラ材。実直な印象の組み合わせです。又、引き出しを多く設け収納量も増やしました。


住宅のリノベーション、特に部屋の一部のリフォームなどは、古い室内の中に新しいものを入れ、改修後には新旧違和感ない作りに仕上げるという難しい仕事です。特に、長く住まわれている家に手を加える場合は要注意。

「前よりも気持ちよく使えますよ」と言って頂いて一安心でした。
思い切って新しいものに取り替えるのですから、
結果として喜んで頂けたら、それは僕にとっても嬉しい事です。
posted by at-sano at 23:00
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